「日本の動物法」青木人志著

来年、動物愛護法が改正される。4年に一度の改正。

今までは、うちのデコ氏のシアワセとか
近所の外猫の健康だとか、狭い視野しか持っていなかった。
なのに、犬猫の殺処分数が年間30万頭になることや、
動物虐待のニュースが耐えなかったりすることに怒っていた。
これはもちろん個人がどうこうするだけでは変えることはできないもので、
法律含めて世の中全体を変えていかなければいけない。
とはいえ人間社会にも殺人や犯罪はなくならないし、
平和な世の中なんて人間がいる限り実現できないものと
わかってはいるけれども。

よく、“日本の法律では、動物はモノ扱いされている"と聞く。
それだけ聞くと動物好きは「なんてひどい!」と思ってしまうけれど、
果たして本当にそうなのか。じゃあどうやって動物を守ったらいいのか。
基本的な知識がない!

そんな思いで読んだ本。
超難しかった・・・。


動物がモノ扱いされているという件について。
そもそも法律というのは、人間のためのものであり、
人権を守るという目的から作られたものだ。

たとえば飼い犬が誰かに傷つけられたとする。
それを人間の法律で裁こうとすれば、
どうしても人間の所有物である「飼い犬」を傷つけられた、
ということになってしまう。
こうなると表面上はいわゆる“動物はモノ扱い"ということになってしまうが、
それは法で裁こうとしたときの簡単で確実な方法であって
これとは別にちゃんと「動物愛護管理法」というものも存在している。
こちらは誰の所有物でなくとも、動物を傷つけたり殺したりすれば、
ちゃんと罰することができるのだ。まさに動物愛護の精神で。

ただ、愛護法があるからといって、
虐待された動物本人が自ら訴えて加害者を罰することはできない。
となると、だれの所有物でもない子たちが虐待されたとき
(もしくは自分の飼い主に虐待された場合)、どうなるのか。

できることといえば動物愛護団体などが、
警察に通報することぐらいだろう。(実際逮捕されることなんて、ないに等しいけど!)

ペット先進国のイギリスではアニマルポリス(王立動物虐待防止団体)があり
この団体には公訴権(公訴を提起し裁判を求める権利)があり
加害者に警告等をして、それでも改善されなければ裁判を起こす権利がある。

じゃあ、日本の動物愛護団体もがんばればイギリスのようになれるかというと、
それは難しい。というか、無理。
日本では刑事訴訟の公訴権は検察官しかもっていないし(たぶん)、
そこには法律が作られた経緯とか、
動物愛護団体などの規模(数も含め)や資金面(寄付による)、
人々の価値観の違いなど土台が違うのだ。

え~、じゃあ、
日本がペット先進国になるなんて無理じゃないか、
と思ってしまうけど、そうではない部分もある。

ここ数年で日本でも
動物愛護に対する関心はかなり高まってきているし、
動物愛護法も改正の都度、精度が高まってきているようだ。
(まだ不勉強でわからないけど・・・)

先日参加した講演会で
地球生物会議ALIVEの方が仰っていた言葉を信じれば、
5年後10年後には犬だけで言えば殺処分数はゼロにできるかもしれない。

殺処分のことや悪質ペット業者、実験動物など、
調べれば調べるほど、
日本の動物たちの現状はひどいものだが、
それでも未来には希望の光が見えていると思う。

いくつかの時代が過ぎれば、日本もイギリスのように
人間も動物も平等に生きられる世の中になる。(と信じたい)


最後に。
動物愛護の定義が書かれていたので転記しておく。
これには結構考えさせられた。
なんでもかんでも“かわいそう、ひどい"と言うのは
そもその人間のエゴというものだとわかった。

 動物の愛護の基本は、人においてその命が大切なように、動物の命についてもその尊厳を守るということにある。動物の愛護とは、動物をみだりに殺し、傷つけ又は苦しめることのないよう取り扱うことや、その習性を考慮して適正に取り扱うようにすることのみにとどまるものではない。人と動物とは生命的に連続した存在であるとする科学的な知見や生きとし生けるもの大切にする心を踏まえ、動物の命に対して感謝及び畏敬の念を抱くとともに、この気持ちを命あるものである動物の取り扱いに反映させることが欠かせないものである。
 人は、他の生物を利用し、その命を犠牲にしなければ生きていけない存在である。このため、動物の利用又は殺処分を疎んずるのではなく、自然の摂理や社会の条理として直視し、厳粛に受け止めることが現実には必要である。しかし、人を動物に対する圧倒的な優位者としてとらえて、動物の命を軽視したり、動物をみだりに利用したりすることは誤りである。命あるものである動物に対してやさしい眼差しを向けることができるような態度なくして、社会における生命尊重、友愛及び平和の情操を図ることは困難である。

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by sakamai147 | 2011-04-19 13:19 | 本事

猫のデコ&リオとともに目指すそれなりのシアワセ。


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